水上って温泉街だったんですね。
そして、わたくしが日帰りで立ち寄った露天風呂は混浴だったんですね。
6日会社が休みになったので、急遽金沢に一人で帰省することにしたの。
持ち合わせが少ないわたくしは特急や新幹線を使わずに時間をかけて移動。
順調に乗り継いできて、高崎から水上へ。
しかし、ここで問題が発生。
JRの路線なんだから本数が1日に数本なんてことはないだろう。
勝手にそう思い込んでいたのですが、水上に到着したのが午後1時8分。下りの電車の次の便が午後5時50分までなかったのです。
約5時間のタイムロス。
駅前にはお高い食堂とお土産屋がいくつかあるだけ。
駅の待合室で過ごすには、長すぎる休憩時間。
わたくし、その日まで水上という地名さえも知らなかったのですが、駅にいかれていた観光案内図で、このエリアが温泉地であることを悟る。
そうだ、日帰り温泉という手が。
ネットで水上、日帰り温泉でリサーチ。
今回訪れた天狗の湯きむら苑に電話。
入浴料は1000円だそうです。
お連れに女性の方はいますかと質問されたのですが、わたくし一人ですとアンサー。
駅からは歩いて25分くらいです。
時間はたっぷりあるので、ゆっくりと目的地方向に歩き始める。
えきから近いところに廃墟となった大きなホテルが。
ホテル大富
こんな大きな建物が朽ちていくまま放置されているのは悲しい光景ですよね。
阿能川沿いに遊歩道が長く伸びており、マイナスイオンを浴びながら、観光気分が味わえます。
スリル満点の足の踏み場が少ない吊り橋を発見。
わたってみたい。そう考えたのですが、近付いてみたら、当然、通行禁止でしたわ。
20分ほど歩くと、ホテルや温泉が目に入るようになってきた。
駅から離れたエリアに温泉街が広がっているのね。
目的地の天狗の湯に到着しました。
旅館建物前で、車の清掃を行っていた男性が近付いてきて、入浴料の1000円を支払い。
近くの階段を降りていった川沿いにある屋根の内側が露天風呂なんだそう。
小屋のような木壁に男性入り口の貼紙。
ただ、こちらが引き戸になっていることに気が付かず、横の小路を進む。
眼の前には、大きな温泉に裸でつかるおじさんたちの姿が
想像していたのと違う。
わたくしがかつて訪れたことがない天然でほとんど手を加えていない温泉だったんです。
引き返して引き戸に気がついて、イン。
脱衣のためのわずかな木の板の奥に脱いだ服を入れる棚。
あとは温泉のみ。
洗面所やシャワーがない自然の露天風呂は、この歳で初めての体験です。
20人以上が入浴。
多くの方がペットボトルを持ち込んで水分補給しながらゆっくりと温泉を楽しんでいるようでした。
わたくしも温泉に足からゆっくりと体を浸す。
温度はかなりぬるめ。
冬だったら、かなり厳しい入浴体験になりそう。
入り口近くに外側を向いている男女。
混浴だったんですね。
だから、電話で女性の連れがいるかどうかをきかれたわけね。
全体を見渡してみると、2名女性の方がいらっしゃいました。
最初に見かけた女性は、他の入浴者からは背中しか見えない方向で前を見られないように工夫されていましたが、もうひとりのメガネをかけた女性は、通常の入浴スタイル。
カップルか夫婦のパートナーと一緒のようで多分宿泊者。
宿泊所で挨拶するようになったと思われる他の客と裸でお話されています。
なんかすごい。
パートナーの男性も女性も、さらにはお知り合いになったばかりの方も、普通に裸で話しているのが、わたくしには不思議な光景。
女性がいても、誰もジロジロ見たりもしないんですね。
もちろん、わたくしも、たまにチラ見する程度でしたが、メガネを外しているので、どちらにしてもよく見えません。
ちなみに、お風呂に入るときは眼鏡は外す方が多いと推測するのですが、この温泉ではメガネをかけたまま入浴していた方が多かったのは、そういう理由?
20分ほど滞在したあとに、温泉を出てハンカチで体をふく。
温泉水がサラサラしているからなのか、ハンカチ1枚でさっと水切りができて、べとつくこともなかったです。
服を着て、駅にむかって、ゆっくりと歩きだす。
なんか面白いぷち温泉体験を味わうことができました。
混浴できる温泉宿 (MSムック) - 大黒 敬太
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